先が見えない。自分が変えたいと思っても会社は変われない。
自分が売るものが、かえって社会や世界のためになっていない。
そういうジレンマに、誰もがどこかで出会っているはずです。
どう考えればいいのか。そういう状況でも、たとえば会社が辞められず、上司の意向に逆らえなくても、
それでも、ひそかにいろんな物事を自由に考え、自分なりの、未来のプランを考えておくべきなのです。
なげやりになったり、どうでもいいと思うことは良くない。
自分ひとりがいまのままでも、たいした影響はないと思うことも良くない。
今変えられなくても、いつか変えるチャンスは来るはず。それまで待てばいいのです。
いつか変化のチャンスは来る。行動するチャンスが来る。
それまでは、考えておけばいい。
ドイツの偉大な首相メルケルは、東欧の出身で、若いころは一切自分の意見は言えなかった。
そういう社会で物理学を学び、そこから大政治家へと育ってゆくのです。
いますぐには何もできない。そういう人が多い。
大河ドラマの話をすると笑う人が多いのですが、渋沢栄一はすごい人で、
偶然や運命を考えさせる人でもあり、今の時代にぴったりマッチしている。
一度はテロリスト寸前にまでなった人で、不思議な運命から洋行し、
帰国後大車輪の活躍を、1931年まで続ける。
明治の最大の功績者はこの人だと思います。
この人の良く書けた伝記的作品でも読みながら、
じっくりと作戦でも練ってください。